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第40回・田沢スーパー林道外伝(※入口まで)
●2005年9月30日
●秋田市中心部→秋田市河辺鵜養→秋田市河辺岩見→岩見ダム
 
第40回チャリ旅を迎えた。私がチャリ旅を始めるきっかけは、
某サイトの「田沢スーパー林道」のarticleを見たからである・・・・
今回は、田沢スパ林(省略)の入り口まで偵察がてら行くことが目標である。

頭の中のふと、思い浮かんだ人物がいた。
その名はクリ。2004年2月22日から一年半あまり、チャリ旅には参戦してない。
なぜって・・・・いいますと、

パンクはするし、雨は降るし、auお留守番サービスセンターだし

実のことをいうと彼からは、数ヶ月前から断続的にメールが来た。
しかしながら、私が彼のメールを受信したのは、松本と弘前であった。
さらに言わしてもらえば、クリと私は同じ高校である。
年は同じだが、学年が違う・・・・。

哀れに思った湊さん(私)は彼を田沢スパ林に連れて行くことに決行した。
時にして2005年9月30日午前5時30分。
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こいつは一目瞭然「クリ」氏である(秋田市泉中央6丁目)

今回は苦楽を共にした「初代ママチャリ」で行くことにした。
ハンドルが溶け出すのが気になるが・・・w


保戸野を過ぎて旭川を越え、手形、広面と過ぎて、
「柳田(やなぎだ)」についたのは6時20分である。
柳田だけに立派な「やなぎ」があった。
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柳田のやなぎ(秋田市柳田)

しかし集落の道を走っていると、一瞬、目を疑ってしまった。
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柳田のかつら(秋田市柳田)

秋田県教育委員会編の「秋田の名勝・天然記念物」によると、
鎌倉時代の創建の「火結神社」の境内にある推定700年の26㍍もある大木である。
柳田は「やなぎ」ではなく「かつら」が有名であった。
(今回は発見できなかったが、柳田神社には大銀杏があるそうだ。w)

広大な集落、秋田市東部の太平地区を横切った。
八田、神田、目長崎、中関、寺庭・・・
虫の嫌いなクリさん。トンボの襲撃で喚いている。
正直言って、そんなことで喚かないでください。

江戸時代の紀行家、菅江真澄の著書「勝手の御弓」の舞台でもある、
太平黒沢にある「勝手神社」がある。
 
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勝手神社・山の神(秋田市太平黒沢)

7時16分、勝手神社参拝。今回が初の参拝である。
「学問の神」「鉱山の神」「山の神」が独立して祀られてました。

太平最奥の野田の集落に差し掛かったとき・・・
なんとクリが事故った。(しかも一人で・・)
彼の足は血だらけになり、ジーパンには穴が開いた。
いつものことなので、深く総評はしない。

8時15分。ついに、秋田市河辺岩見三内(いわみさんない)に到着。
今年の3月19日のチャリ旅「岩見三内・太平」で来て以来である。
岩見川と三内川の分岐に発達した集落からは、
太平、和田(河辺地区中心地)、鵜養(岩見川上流)の三方へ道が出ている。
岩見三内は河辺北部の中心地である。

岩見三内で30年以上、パンを焼いている日進堂のメロンパンは、
変り種で「餡」が入っている。是非とも訪れてもらいたい。

日進堂では毎朝、パンを焼いているという。
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岩見川で黄昏てるメロンパンを食べたクリ(秋田市河辺三内)

傷を塞ぎ、空腹を満たした、
私たちは河辺地域最奥の集落「鵜養(うやしない)」へと向かった。
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絶景「岨谷峡(そやきょう)」(秋田市河辺岩見)

8時59分、秋田三十景の一つ「岨谷峡」にたどり着いた。
あまりの美しい景色に一同唖然。

ここでクリはとんでもないことをしてしまう。
何を血迷ったかクリが栗を轢いたのである!!
その後、河原におりたところ、クリが思わず石から足を滑らせ、
両足浸水!

そういう私も、片足が浸水した。
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朽ち果てた青看が指す場所は「田沢湖」(秋田市河辺鵜養)

まさに田沢スーパー林道の案内板である。
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9時28分。浸水した足が寒い中、鵜養の村のど真ん中を通った。

これから俗に言う田沢スパ林沿いの「岩見渓谷」を紹介しよう!!
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①殿淵(とのぶち)
大又川、岩見渓谷一番手前の景観。
あまりの美しい景色のために殿様が落馬し、死去したことからそう呼ばれている。
この「殿」というのは中世期のここら辺りの豪族「岩見殿」と思われる。
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②伏伸の滝(ふのしのたき)
殿淵の上流200㍍にある三段の滝。迫力満点である。
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③舟作(ふなさく)
伏伸の滝の上流600㍍にある渓谷。
舟の形をした溝を川の流れが淀み流れる絶景。水の色が緑である。
 
​伏伸の滝から舟作まではかなり田沢スパ林を600メートルも歩かなくてはならない。
クリ氏は腹痛に襲われ必死に耐えた。

 
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上右図の写真では薄の中に「田沢林道」の表札が読み取れる。
さらに驚いたことは、この林道は金曜日にもかかわらず、
交通量が半端ではなく多いのである・・・
山菜取りだろうか、林道マニアだろうか。
しかし、さすがにチャリはいない。
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通行不能な大又川源流部、番鳥森、黒崎森方面(秋田市河辺鵜養)

したがって、仙北市西木から秋田市河辺鵜養までの、
田沢スーパー林道は通行できないはずである。(詳細は不明)

「殿淵」「伏伸の滝」「舟作」という岩見渓谷は素晴らしかった。
秋田市内にこんな所があったとは・・・・意外でもあった。
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☆初代チャリ・田沢スパ林に立てり。

さて、鵜養簡易郵便局を過ぎ、岨谷峡を逆走。
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岨谷峡を下る(秋田市河辺)

岩見三内に着いたのが11時20分。
岨谷峡から20分で着くという有り得ない記録を出した。
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岩見三内の銀座(秋田市河辺三内)

岩見三内の「やまぶき」というお食事処で昼食を取る。
「岨谷らーめん」や「伏伸うどん」など岩見ブランドにあふれている。
とてもおいしかった。
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お食事処「やまぶき」(秋田市河辺三内)

まだ、時間もあるし岩見ダム(河北湖)まで行ってみることにした。
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三内路を行く(秋田市河辺上三内、砂子淵)

ついに我々の前に最後の強敵「河北林道(かわきたりんどう)」が現われた。
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河北林道を登るクリ(秋田市河辺三内)

河北林道。田沢スパ林とならぶ秋田県を代表する林道である。
秋田市河辺三内から、北秋田市阿仁比立内に抜ける林道。
河辺の「河」と北秋田の「北」を取って河北林道である。
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岩見ダム公園一帯(秋田市河辺三内)

13時46分。河北湖到着。疲れましたよ。ほんとに。
郡境の山や筑紫森、岩谷山が美しい。
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☆初代チャリ・河北林道に立てり。

記念撮影をしてみた。立派な表札があったんで・・・・。
本日の走行距離81,916キロ。以上。
多分、クリさんと行くことはもうないでしょう。
(ほんとにこれを最後にしてほしい・・・)
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公開日   2005年9月30日
最終更新日 2020年4月2日
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